• 世田谷子どもクリニック

    世田谷子どもクリニックから「夜尿症」「アレルギー」「育児相談」についてご紹介します。ill08

    夜尿症外来

    帆足 英一 院長先生

    帆足 英一 院長先生

    心のケアと根気強い治療を大切に

    『世田谷子どもクリニック』の院長を務める帆足英一先生は、夜尿症(おねしょ)治療のパイオニア。一言で“おねしょ”と言っても、その原因は個々で異なるため、治療はまず原因が抗利尿ホルモンの不足によるものか、膀胱機能の未熟さによるものかを問診と検査で探っていく。夜尿症であることに罪悪感を持つ子ども、それを気にする親と子の関係性や心のケアまでを含め、先生と本人、親が協力して初めて治療ができる。夜尿症治療は時間がかかるが、「”起こさず、あせらず、怒らず”続けることが大切」と帆足先生。長年にわたる夜尿症の研究を経て、しっかりとした治療に向き合う先生の評判を聞きつけ、夜尿症外来はいつも予約待ちの状態が続いているそうだ。

    帆足 英一 院長先生
    東京都立母子保健院院長を経て、『ほあし子どもの心のクリニック』を設立。35年以上夜尿症治療の専門医として活躍し、現在に至る。2012年クリニック名を『世田谷子どもクリニック』に変更したのは、より地域に密着した医療を届けたいという願いから。夜尿症専門外来、神経・発達外来を担当。日本小児科学会専門医、日本小児神経学会専門医、日本夜尿症学会常任理事。夜尿症外来では年間250名前後の初診患者の診療にあたっている。ほかに堀 加代子医師も専門医として夜尿症外来を担当。

    夜尿症のタイプと治療法

    Q夜尿症になる主な原因は?精神的なことも関係しますか?

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    A夜尿症の原因は、「抗利尿ホルモンの不足」と「夜間の膀胱機能の未熟さ」による場合が多く、夜間尿量が夜間の膀胱容量より多いために起こると言われています。また、精神的ストレスにより、尿量が急激に増えることも考えられます。これは、抗利尿ホルモンを調整するレギュレーター的役割をする視床下部が、心の動きの舵取り役も担っているからです。心が乱れると視床下部機能が乱れ夜尿症を引き起こします。ですから、精神的なことも含めたアプローチをすることが早期治療へと繋がるのです。

    Qどういったタイプがありますか?またどんな治療を行うのですか?

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    Aタイプは主に3つに分けられ(左ページの右下図参照)、薬物療法と生活指導を併行して行うことが必要です。「多尿型」は、抗利尿ホルモンが少なく、夜間の尿量が多いタイプ。DDAVP製剤による薬物療法と、水分摂取リズムを守ることです。具体的には、夕方からの水分を控え、夜の食事を極力早めに摂ることにより、抗利尿ホルモンが出やすくなり夜間の利尿を抑えます。次に、尿を溜める膀胱が小さく、昼間もトイレが近いタイプの「膀胱型」。尿失禁治療薬などの薬物療法と、生活指導として我慢訓練を行います。訓練により昼間に尿を溜められるようになると、睡眠中も並行して溜める力がついていきます。「解離型」は昼間には抑制力が働くのに、夜になると膀胱が勝手に収縮してしまう厄介なタイプ。同病院が行っている「アラーム療法」は、一般的な「アラーム療法」と異なり、アラームが鳴ったら瞬間的に起こすことにより、起きた途端に膀胱の収縮を止める効果があります。また、徹底的に起こすような弊害もなく、効果も高い治療法です。他には、この2つ治療法を併用して行う「混合型」があります。

    Q薬物療法だけで完治することはできますか?

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    A生活指導を無視して薬だけの治療を行うと、薬から離脱できなくなります。完治を目指すには、生活指導と組み合わせていくことが必須です。きちんと治療を進めることで、時間はかかってもほとんど(3~4%くらい難しいケースがあります)の完治が見込めます。

    Q治療の経過や状況を知る方法はありますか?

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    A保護者の方には、同クリニックで作成したシートに、お子さんの毎日の夜尿の「○×」と「量」を記述してもらう日報をつけていただきます。診察の際は「お子さんが主役」です。お子さんには、シートの記録を見ながら一つひとつ丁寧な説明をしていきます。「夜尿症」の治療は時間もかかるため、本人の「頑張ろう」という気力がなくしては治りません。診察の最後には必ず握手をするのですが、段々と手に力が入り、真っ直ぐ視線を合わせてくれるようになることが完治への第1歩だと確信します。


    一般小児科アレルギー科

    片山 久美子 先生

    片山 久美子 先生

    子どもの体調をチェックする「日誌」をつけましょう

    一般小児科を担当するのは、日本小児科学会専門医の片山久美子先生。小児科一般・乳幼児健診、予防接種と、小児喘息、アトピー性皮膚炎、食事アレルギーなどの専門的な治療を担当している。子どもが大好きな片山先生は3歳の子にも対等に話す診療を心掛けているそう。先生の診察机の前には、子どもたちからの“感謝の気持ち”が大切に飾ってある。「福岡から東京に移り住んだ時、娘の喘息が再発した経験があります。小児喘息は大気汚染も原因に大いに関係があるのでしょう。ですから都心では特に、子どもの頃から対策とケアの仕方を知り、悪化を抑えることが大切です。その一つが「日誌」をつけること。人の記憶はとてもいい加減です。日誌をつけることで発作の回数の把握や薬の飲み忘れなど、お母さんが気をつけるようにもなります。また、『世田谷子どもクリニック』には、アレルギー指導ができる資格を持った看護師さんが勤務しているため、丁寧な指導が受けられ、気軽に相談できる環境になっています。

    片山 久美子 先生
    一般小児科外来、乳幼児健診、予防接種外来と、アレルギー外来の専門外来も担当。日本小児科学会専門医、日本アレルギー学会専門医。ママ目線に立った温かくきめ細かい診療を行う。

     

    Q食事アレルギーではないかと疑った時、家庭で見極める方法はありますか?

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    A「食事日誌」をつけることをおすすめしています。症状や食生活の記憶があいまいなまま血液検査をしても、その子にとって治療が必要かどうか判断しかねることがあります。まずご家庭で、毎食、何を食べたかを日誌に記し、その時どういう症状が出たのかを携帯などで写真に撮っておくことが、診察の際の大切な判断基準になります。

    Q小児喘息の症状を軽減するにはどうしたらいいでしょうか?

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    A家庭でできる予防としては、ハウスダスト対策です。子どもの目線になって汚れやホコリを注意して見てあげてください。大人の目線では見えないところにホコリが溜まっている場合があります。特に寝具は清潔にすることが大切です。掃除機をマメにかけ、布団は通気性をよくしておくこと。布団カバーを取りかえることで症状が軽くなることもあります。また、体力をつけるために運動も大切ですが、咳が出ている時に無理に運動させたりはせず、「今日は体調悪いから休もうね」と声をかけてあげるのも親の役目です。アレルギーはすぐに治るものではありません。長い目で上手に付き合っていくようにしましょう。

    Q赤ちゃんのアトピーを予防するにはどうしたらいいですか?

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    A赤ちゃんの皮膚はとても薄く、湿疹ができていたりして、皮膚の状態が良くないと、皮膚からアレルギーの抗原が入ってくるのではないかと言われてます。ですから、肌をきれいに洗い清潔にしてあげること、そしてしっかり保湿してあげることが大切です。シワの間に溜まったホコリや汚れは、そのままにしておくと湿疹の原因にもなります。湿疹ができてしまったら適切なステロイド外用薬をつけてあげることで、湿疹が治り、ダニ抗原などの侵入をシャットアウトし、ひいては喘息の予防にもなります。

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    育児相談・心理相談外来

    帆足暁子 副院長先生

    帆足暁子 副院長先生

    乳幼児と母親の“愛着関係”が育児に大きく影響します

    診察室の奥に設けられた「カウンセリングリーム」で相談に応じる帆足暁子副院長先生。絵本やおもちゃが置かれたプライベート空間となっており、リラックスした環境の中で、親子で安心して相談・治療を受けることができる。子育てに関するお母さんの心理的な悩みや相談、子どもの発達障害や吃音、チック症、いじめ・不登校など相談は様々。必要な場合は、院長先生の神経・発達外来と並行して応じることもある。 「私が様々な育児や心理相談を受ける中で実感することは、乳幼児と母親との間の“愛着(アタッチメント)”※=特定の相手(母親)との親密さが持つ情緒的な絆が、子どもの成長に大きな影響を与えるということです。心理相談の場合は、お母さんが気持ちを整理し、自分で判断できるようにサポートし、深刻な育児相談や子どもの発達相談の場合は、少しでも負担が軽減するように、具体的にアドバイスをします。カウンセリングは、これまでの経験や理念の中で、瞬時に判断し対応していくことを心掛けています」
    ※イギリスの精神科医のジョン・ボウルビー氏による概念

    帆足暁子 副院長先生
    臨床心理士として育児相談、心理相談を担当。保育士資格、幼稚園教論1級免許を待つ、子育て相談のプロフェッショナル。長期に及ぶ徹底したサポートを行うため、相談者は常に予約待ちの状態。

     

    Qカウンセリングはどのような流れで行われるのですか?

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    Aまず相談内容をお聞きし、問題を推測していきます。そして解決するのにはどういう方向性があるのかを探り、あとは現実生活の中でどのように対応していくかを一緒に考えます。それを実践して頂き、次のカウンセリングの時に良かったこと、良くなかったことをお聞きして、今後の対応を相談していきます。

    Qどうしたら賢く育児できるでしょう?

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    A子育ては自分の思うようにはいかないもの。でもこれまで自分で決めて自分の思うように生きてきたから、そのギャップは大きいのです。その分イライラするのは当然。それに、育児書やネットでの情報の氾濫で賢く育てることが良いことのように書かれています。でも、一番大事なことは一緒にいて楽しいということ。母親が楽しそうにしていることで、子どもも安心して自分の能力を十分に発揮できるからです。子育ての悩みは母親の人生とリンクしています。イライラしてご自分が嫌になったり、自信をなくしてしまいそうな時は、相談に行かれるチャンスです。自分の思うようにいかずイライラしてしまうことも。

    Q子供の学校生活に不安がある場合、対処策はあるのでしょうか?

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    A学校での様子をよくお聞きし、発達に凸凹のあるお子さん等、特別な配慮が必要なお子さんの場合には、学校の先生宛の意見書を作成し、その子の特徴や配慮してほしいことなどの要望を専門機関である私どもから発行することもあります。

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