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    ジェンティーレ&カンパニー代表取締役 寺杣敦行さん

    ジェンティーレ&カンパニー
    代表取締役 寺杣敦行さん

    「子どもの足」によい靴の選び方

    家族のためのシューフィッターになろう

    シューズメーカーに15年間勤務。長女の靴を選ぶ際、日本の子ども靴の現状を知ったことがきっかけでジェンティーレ&カンパニーを設立。イタリアのぺぺシューズに日本人向けのベビー・キッズシューズを別注し、シューフィッティングや販売も兼ねた靴選びをサポートしている。日本ではまだ数の少ない FHA(足と靴と健康協議会)認定 幼児子ども専門シューフィッター。

     

     

    かわいい靴やかっこいい靴より子どものことを考えた靴を

    残念ながら日本の子ども靴は、子どものことを考えて作られているとは言いがたいのが現状で、靴に関しては後進国。靴が足に合っていないと、体に、そして健康にも大きな影響を与えかねません。これは、日本では「履かせやすい、脱がせやすい靴がほしい」「柔らかい靴がいい」など、ユーザーの声を反映しやすい小売市場が整っているため。その結果、生活する上では便利でも、実は子どもの足のためにはよくない靴が少なくありません。本来、よい靴というのは、脱ぎ履きに手間がかかるものなのです。

    それではまず、よい子ども靴とはどういうものかを知っておきましょう。よい子ども靴を選ぶポイントの第1は、かかとをしっかりとサポートし、まっすぐ立たせてくれる作りになっていること。小さいうちは足首が柔らかく、グラつきやすい状態です。倒れてしまわないように、しっかり固定してくれる硬さが必要です。また、同様に足首にぴったりとフィットするかどうかも重要です。履き口が広く足首がスカスカだと、意味がありません。そのため、本来はひも靴がベスト。お子さまの足の形状に合わせて緩めたり締めたりして調整できるからです。ただし、幼稚園などではひも靴を許可していないことも多いので、そうした場合はベルクロなどもよいでしょう。

     

    「子どもの足」によい靴の選び方

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    12㎜くらいつま先に余裕のある靴を買って3〜4ヶ月ごとに履き替える

    次に気をつけてほしいのは、指の付け根にあたる部分が広く、扇形になっているかどうか。子どもの足の骨のほとんどは軟骨の状態。ここが狭いと外反母趾や内反小趾の原因となります。また、この付け根の部分を中心に曲がるかどうかも要チェックポイント。歩く際には指の付け根の部分が曲がることで前に進むことができます。靴底が堅すぎて曲がらなかったり、まったく違うところが曲がったりするものでは、正しい歩行ができなくなってしまいます。

    さらに、サイズ選びにも注意が必要です。歩く際には靴の中で3〜4mmほど足が前に移動するため、成長分も合わせて考えると12mmほど余裕のあるサイズを選ぶのがベストです。また一般的に、1〜3歳頃までの子どもは半年で10mmほど足が大きくなるので、約3〜4ヶ月ごとに履き替えることをおすすめします。まだ履けるからと窮屈な靴を履いているとハンマートゥの原因にもなるので、気をつけましょう。

    そして、靴の素材はできれば天然皮革がベスト。天然皮革の靴は履いているうちに足になじみ、形が変わっていきます。また、通気性もバツグンです。一方、日本の靴に多い合成皮革やビニールのものだと足になじむことはありませんし、通気性もよくありません。値段は高くなりますが、子どもにこそ天然皮革を履かせてほしいものです。

     

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    よい靴の条件を満たしていない靴も多いのが現状。そうした“よくない靴”の具体例を見ていこう。

    柔らかすぎてかかとはもちろん、足のどの部分もサポートできていない。これでは何のための靴なのかわからない X 柔らかすぎてかかとはもちろん、足のどの部分もサポートできていない。これでは何のための靴なのかわからない つま先ではなく、足の中心で曲がってしまう。こんなところが曲がる人間はおらず、正しい歩行が妨げられてしまう X つま先ではなく、足の中心で曲がってしまう。こんなところが曲がる人間はおらず、正しい歩行が妨げられてしまう
    靴底が堅すぎて曲がらない。こういう靴を履き続けていると、歩き方にも問題が出てきかねない X 靴底が堅すぎて曲がらない。こういう靴を履き続けていると、歩き方にも問題が出てきかねない 足首へのフィット感がないため、歩くと足首がぐらぐら動き、安定しない。靴の中で足が前方に滑ってしまう X 足首へのフィット感がないため、歩くと足首がぐらぐら動き、安定しない。靴の中で足が前方に滑ってしまう
    指の付け根でしっかりと曲がり、歩く際に足に負担をかけない。足首へのフィット感もバツグンだ O 指の付け根でしっかりと曲がり、歩く際に足に負担をかけない。足首へのフィット感もバツグンだ

     

    信頼できるお店や人探しこそよい靴を選ぶ最大の極意

    日本のメーカーの子ども靴を購入する場合、ここまでに説明したこと以外で注意してほしいのは、サイズ表記についてです。日本の靴は、実はサイズ表記がメーカー毎にまちまち。13.0cmという表記の靴の中を実際に図ってみると13.5cmということがあります。先に述べたとおり、靴は12mmほどの余裕が必要なので、本来13.0cmの靴は中が14.2cmほどなければいけません。つまり、この靴は表記に対して小さすぎるというわけです。一方、大きすぎる靴もあります。これは、日本にはサイズ表記についての基準がなく、メーカーやブランドごとに独自のサイズ基準を設けていることが原因です。こうした現状は、実はシューズショップで働いていても知らないことがほとんど。何百、何千とある靴の中にメジャーを入れて実寸を計るようなことはしないためです。そのためいろいろなお店で靴を買うのではなく、信頼できるお店や人を探し、そこに通って買うのがよい靴を選ぶ最大の近道なのです。もちろん、ここで紹介した選び方を参考にご自身で選んでもよいでしょう。子どもの足のためによい靴を選べる、家庭のシューフィッターを目指してください。
    kidslifeguide.comでの紹介ページ。

    『美しい足を育てる失敗しない靴選び講習会』始めました子どもから大人までの靴選びと足の健康についての講習会。お子さまに健康で美しい足にご成長してもらうには、パパ、ママの協力が不可欠。足の病気のことから、計測方法、靴のフィッティングまでパパ、ママに楽しく学んでいただけるような少人数講習会です。

    ジェンティーレ東京

    Nameジェンティーレ東京
    TEL03-3493-5840
    Open10:00〜19:00、土10:00〜17:00
    Close 日 
    Home Page http://www.gentile-shoes.com/
    Address 東京都品川区西品川1-20-10
    Access東急大井町線大井町駅より徒歩10分
    Notes ※通販や出張お届け販売(完全予約制)もあり

     

     


    One Response to 「子どもの足」によい靴の選び方

    1. Pingback: 「よい靴は足をサポートしてくれる」ってホント? | キムブログ for Athletes

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